- aiganaruhouhe
慣れない人混みやけにカラフルな日曜日 僕のタバコの煙を吹きかえす君にみとれてさ 人混みもイベントも嫌いだったはずなのにな 浮き足立った今日の街並みを君と二人歩く
キョロキョロとあたりを見渡している君の 真っ白なワンピースが怖いほど街とピッタリで 手を繋ぐ理由も今日は逆に見つからないな 眩しい笑顔とハイテンションな君にどんどんとどんどんと惹かれていく
だから愛が鳴る方へ愛が鳴る方へ愛が包んだこの街で ボサボサの髪に安い服をまとった僕じゃ 隣で恥ずかしいよなごめんなって思うよ だけど愛が鳴る方へ愛が鳴る方へ愛で繋いだ手と手を ぎゅっとするたび君がむっとして僕より強く握り返す こんな日も悪くないかな
日も暮れた帰り道上目をつかった君の顔に キスをしたとき街の音が止まった気がした これからも君の仕草に明日も明後日も 胸を膨らませていられますように 何度でも何度でも抱きしめたい
だから愛が鳴る方へ愛が鳴る方へ愛が包んだこの街で ボサボサの髪に安い服をまとった僕じゃ 隣で恥ずかしいよなごめんなって思うよ だけど愛が鳴る方へ愛が鳴る方へ愛でつないだ手と手を ぎゅっとするたび君がむっとして僕より強く握り返す こんな日も悪く無いかなふたりで手を繋ぐ方へ
- AKATSUKI
夜の月がさよならした孤独と傷跡だけ残して
明日になったら明日になったらって
背けるよう目をとじるだけ
朝の日差しが部屋に入る
進まない1日のはじまり
冷えた心に少しでもとあたためるように
タバコに火をつけた
- aoikaze
洗ったばかりのような太陽が射す午前 8 時に 何かが起きる気配を感じる余裕もなく家を飛び出した
ありきたりに染まる日々の中から
町のノイズが消えるほど
輝く君を見つけた
南風が君のスカートを そっと揺らした合図で 走り出した始まりの朝 遠くの君に追いつくように 色褪せたはずのこの街に 君と言う名の光が 瞬きも忘れるほど目に焼き付いている
おはようもさよならも 話す関係じゃないけれど 君を眺めた瞬間だけは日々を彩るから 渡り廊下で君が一人で
校舎に向けた
さみしげな顔に夕方の風が吹き込んだ
- FUYUNOATOGAKI
離れてどれくらいかな
別れてどれくらいかな
好きと好きは簡単には
足し算にはならなかったね
口癖は変わってないかな
髪もまだ伸ばしているかな
こんなことばっかり考えてる
- happy end
風を集めた窓をあけて
夏が日差すそれと同じように
ゆれる髪が目をさしたはじまりを感じた
明日に描きうつす小説の中の僕は
怖いくらい手が早くて
これじゃ追いつけないな
- harukaze
少し大きな学生服も合ってきた頃に
気づけばさよならの季節がきて
春が呼ぶ変わらないはずの風のざわめき
大きく吐きだした呼吸と暮れていく街
晴れた日の水たまり弾んで気がついた
僕の目の前駆け抜けた閃光のような君は
無重力のようにゆらりゆらりゆらりと
- kaerimichi
信号が青にかわる君も僕も同じ左の道 わずか 10 分程度の足音が響く静かな帰り道 休み時間授業中くだらない話は尽きない でもどうして同じ二人なのに何も話せないの
がたんごとん街はうたってる
意気地なしな僕の背中押すように
がたんごとん近づいてるお別れの駅まで
赤く染まった君の頬は
寒さからか照れているのか
頭のなかではいくらでも
君に話したいことがあるのに
- kasanarukage
丘に立つ二人の影と煌めく景色のせいにして
言えなかった言いたかった君の思いを今じゃ伝えれる
好きな訳を聞かれていつもと同じようにからかって
思い出す様なふりをして夜に投げるように
僕は叫んだんだ
星を落としたように君の頬に光った
そんな魔法のような君の言葉は
- kimigaomoideninarukoro
教室の隅一人きり佇んでいるその少女は
窓際照らす光を邪魔そうに小説を読んでて
君の世界に映る僕はおそらく背景みたいなもんだ
だから入り込んでみたくなったシナリオのない物語に
話をしてみたくておどけて近づいてみて
目を合わせてみたんだ
- l
人並みに逆らい歩く夜道
すれ違うのはアルコールの香り
小さなポシェットに急いで詰め込んだ
コンタクトケースと財布とタバコ
待ち合わせは現地での一言だけ
横断歩道の向こうから近づくあなたを
なんとなくなんとなく気づいてないフリ
- Let it be the Last
今の僕の文字だけでは
あの日の僕は償えないのに
夜に浮かぶ二人の思い出を
もう一度ってまだ指に願ってる
夜中2時を過ぎた部屋に
響く秒針と鼓動が重なる
延ばし続けたまだ好きだよも
- Lighter
あなたが置いていった切れかけのライター
部屋を出るときわかってた気づいてた
はずだった洗い場に散らかった灰が
部屋に舞って落ちていった
ひとりぼっちは慣れっこだった
朝も夜も帰らないあなただったから
ただ今ただいまが無くなったこの部屋
- Machikadono Rapsody
ああ散らかった一人部屋
はじめて買ったボロい6弦持つと
心が巻き戻されて
君と過ごした記憶が蘇るよ
あああの頃と変わらずに
今も日々を歌に変えているけど
君のこと 肌で感じてた
- natsunoowari
花火が終わる終わる終わる君の手に触れる触れる触れる 瞬いた空は二人をそっと寄せ合わせ夏を奏でる
むせるくらいの草の匂い水一つない風景の中で 柔らかな夜の風は少しだけ二人を冷まし始めた
耳を澄ませてみたら遠くで聞こえる忙しない音 君はそこへ指をさし下駄を鳴らして夢中で走っていく
コツコツと響く音がだんだん夏の音にかきけされ
夜空を覆うような彩りに心を響かせた
花火が終わる終わる終わる君の手に触れる触れる触れる なぜか強気になった二人は気づかれないように肩が触れ合ってる 花火が終わる終わる終わる君の手に触れる触れる触れる 瞬いた空は二人をそっと寄せ合わせ夏を奏でる
まだ空いてる店をさがして最後の小銭で買ったサイダー 弾けた恋汗ばむ君を横目に 花火が終わった後では強気になんかなれなくて 少し距離を空けながら君の家に向かう道は ただただ隣にいるだけ
花火が終わる終わる終わる君の手に触れて触れて握って はじめてのキスは甘いサイダーの味で次の言葉を考えてなくて 今は今は抱きしめながら顔を向けるのが怖くなってて 君が君が握り返してくれた君の髪と花火の匂い
- NATSUZORA
待ちわびた朝焼けもう気づけば夏の模様
深呼吸とともに舞い上がる心
向日葵が揺れているその先の踏切を超えて
泣きたいくらいの夜のことを思い出した
ああ幸せも喜びも夢も辛さも
一人じゃできないよな
- OCEAN
とけるような昼の暑さも覚めきった
潮風の香る夜の砂浜ふたりきり
水着の上羽織った濡れたパーカーの君と
隣り合わせで波の音をきいてた
神様お願いもう少しだけ
この夜が続きますように
濡らした身体が乾くまで
- Once
きっときっと掛け違えたいた
ボタンが今一つ余って
そっとそっと思い出の中に
入って夜に負けそうになる
夜に叫んだあの日にだって
聞こえないさよなら重ねあって
互いに進んだ日々はいつしか
- orchestra
山に囲まれた道をいく一台のバス
誰もいない端っこの席
何も変わらない街と懐かしい匂いと静けさは
過去に連れてかれるようだ
大きく見えていた麦わら帽子の君は
あの頃と何も変わらない笑顔を浮かべ僕に手を振った
- Orgel
さびたネジを回しながら
昔のこと思い出そう
小さな箱の中踊っていた
二人の軌跡を思いかえそう
六畳一間の部屋
君の細い手をとった
何気ないをこれからも
- orion
オリオンが踊り照らす夜のランプを
君と二人見上げながら朝を待つふりをしてた
音もない公園だけど君の声が小さくて
聞き返すけど何もないって
実りない言葉を交わしてた
さりげなさがでてこなくて
肩を抱く隙間もないな
待っているのか照れているのか
- Rain
帰りたくないのは僕だけかな
頬張る君のことただただ眺めてた
帰したくないのは僕だけかな
終電の時間を少し遅めに言ってみたけど
上着に手をかけた君を
もう何も止める術もないから
- shiro
大丈夫心変わりは仕方ないからでもどうして ? 君が泣いたら 少しでもためらいを期待しちゃうんだ
どうしてもう会うことはないのにまたねなんて もう今更僕に気を使うこともないのに
嘘もつよがりも言うつもりはないただ記憶にうつった二人が 少しだけ幸せそうで後悔したそれだけのことだから
さよならをした今この時から 僕の余白に君をもう刻めなくて だけどせめて二人過ごした日々達は 消え去るまでそっとしておいてね
それでも君を想い続けていれば なんてことをふと思ってしまうあたり 僕は何も変われそうにないな
君が好きだったことも君が嫌いだったことも 残して明日からも過ごすけど次の人が現れた時 塗り替えるのもそれはそれで怖いんだ
さよならをした今この時から 僕の余白に君をもう刻めなくて だけどせめて二人過ごした日々達は 消え去るまでそっとしておいてね
時が過ぎても髪型を変えても 僕じゃない人の好きな服装になっても 君だけはきっと見つけられる気がするよ 声くらいかけてもいいかな ? 傷跡のままで終わりたくないから
- short hair
流れ星が今日は観れるって君からの連絡は 慌てていたのか誤字が多すぎてさ 急いで部屋飛び出し君の家まで 羽織ったパーカーじゃ足りなくて 二人身を寄せ合った
今日のバイトのこととか君の話ばかりで
なんてこと話してたら
君が大声出して指をさして
僕の手をとり走り出した
ふわりふわりなびく風に ショートヘアーから香る甘い匂い 急に黙って目をつむって祈る 君に話しかけられなくって キラリキラリと星が振る その隣で君と過ごせる僕に 願い事は今いらなかった
瞬く間に終わったいつかこの願い事と
未来で出会う時まで秘密にしておくね
- tiramisu
甘く甘く数ヶ月前まで普通に話して遊んで 一方通行の隙もないくらいだと思っていた そんな君が今じゃ寄り添って甘えるものだから 男らしさの理想なんて忘れてしまっていた
私でいいの?僕でいいの?画面越し確かめるのは 怖いとか不安とかではなくて 文字の向こうで寝転がってニヤけてる君の姿が 夢じゃないと思えるから
甘くて少しほろ苦いとよく聞くけど苦味なんてなく
口当たりももう止まれない終わらないキスをしよう
甘く苦く月日が流れて デートの場所を決めるのも 連絡するのもなんかいつでもよくなってきて 誕生日のプレゼントはおたがいにお金もないし
安いものなら別にいらないと自分の都合ばかり押し付けていた
苦い苦いコーヒーを買って公園で肩も触れずに隣同士座りながら 重たい口を君が開いたもう好きじゃないかもって 返したくても返す言葉がなかった
甘くて少しほろ苦い最後のあたりは苦いだけの ティラミスみたいに僕の恋は終わりを迎えたんだ 約束だって直して欲しいと言われたとこだって 君の優しさに甘えちゃってごめんねに重さがなくなって 味も無くなって終わりを告げた
- tsuyogari
確かめたくて何度も送る
指先の言葉じゃ不安は消えないのに
既読のついたその瞬間に
あなたを信じる余裕もない自分に嫌気がさす
僕が思い描いてたあなたの隣には
かけ離れているよな
- yokogao
雨上がりの日差しは僕らに刺さって
思わず細めた君の顔を見てた
ひとつしかなかった傘をしぶしぶたたんで
さっきまでより少し離れ歩き出す夕暮れ
君の方から手を差しだして
されるがまま繋がる両手
慣れた手つき余裕な顔の君
プライドもなにもなくなるけど